近くを通りたくなる。 人がそばを通ると、微かにゆれる茎のような自立した電線。 糸電線とファイバーを寄り合わせた、しなやかな茎。 ほそいけれど、したたか。
気分と対話したくなる。 ツマミをまわす調光、ではなく、 季節や気分によって花を生けるように、 ひかりを選んで生ける。
そんな身体にちかいあかりを提案します。
角田 大輔(写真左) 日建設計
酒井 康史(写真右) 日建設計
布によるシェードを気分に合わせて脱ぎ着させて、微妙な調光を可能にする照明。 布を、伸ばしたり縮めたり、ひだを寄せたりすることで、ひかりの質を、直感的に変えることが出来る。
内部に小型LEDを並べ、表面を熱に強いシリコンのケースで覆ったシンプルな箱形の照明器具で、6面が柔らかく均質に発光します。放熱と充電は小口面から行うものとし、持ち運びも可能です。 大きさは日常生活に馴染む、A5(ノート)サイズとA6(文庫)サイズを想定しています。
この照明は、複数のスタンドと一つのあかりを組み合わせて使う。それぞれの活動場所に応じた高さのスタンドを配置し、ヒトはそこにあかりを据える。移動するときはあかりだけを持ち歩き自分がいる場所のみを照らす。
一つのあかりを身体と共に持ち歩くことで、ヒトは等身大の生活を見つけることができる。
バンバ タカユキ takayuki.bamba +associates
<共同制作者> 福島 佳浩 佐藤淳構造設計事務所