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■2009年 受賞作品・入選者一覧
最優秀賞
中村 雅子
株式会社タジェール 代表取締役
作品名:光のテキスタイル
作品コンセプト:
―空間の中で照明の存在は消え、マテリアル自体が光を獲得するー

夜には夜の“ひかり“で cozyな住まいを
空間のシーンごとにテキスタイルを使って提案します。

建築が構成する 天井・壁・窓などの面に
光を組み込むことで、空間ボリュームをより感じることが出来る。
ここでの光は室内の仕上げ(マテリアル)のひとつとなる。

・バスルームの天井には星空が浮かぶ
・和室には低い位置にさざなみのような光がきらめく
・ダイニングでは窓のガラスにしゃぼん玉のみずみずしさが光る

これらはテキスタイルに光ファイバーを織り込み
グラフィカルな手法で空間に光を与える。『光のテキスタイル』となる。
優秀賞
近 智行
マリモ・デザイン・アトリエ 代表
作品名:UKIZUKI −浮月−
作品コンセプト:
電灯はおろか、ガス灯も無い時代のアンビエント照明は唯一「月」であったはず。夜空の月を愛でる一方、池に隣接する楼閣建築の在り方からは、権力者達が「水面に映る月」に特別な想いを抱き、これら「装置」を建てていた事がうかがい知れます。しかしこれは庶民においても、桶に汲んだ水や、雨上がりの水溜りですら得る事のできる明かりでもあったはずです。
生活空間の全てに照明が備わっている現代では、このような発想が殆どない事に加え、住宅環境からも不可能に近いという事も事実。
先人達が追い求めた「月を掬(すく)う」という行為。灯りを全て消した空間で、この「UKIZUKI−浮月−」ひとつを灯すことによって感じる事ができるかもしれません。
優秀賞
竹内 申一
竹内申一建築設計事務所 主宰
作作品名:光鈴
作品コンセプト:
目に見えない「風」を「音」で表現する日本の夏の風物詩「風鈴」。

紙のように薄い有機ELを、風鈴に組み込むことによって、姿かたちの無い「風」に「光のかたち」を与えます。
有機ELは上部に取り付けられた振動センサーに反応して、風に揺れた時にのみ発光します。

夏の夜、軒に吊るされた無数の「光鈴」が、光と音によって幻想的な「にほんの風景」をつくりだします。
荻原 雅史
一級建築士事務所
荻原雅史建築設計事務所 主宰
作品名:MUSUBI
作品コンセプト:
日本文化の基調は、面による構成を基調とした西洋文化と比して、線による構成であると言える.
建築で言えば、柱、梁を基本とした木軸工法がそうであるし、町家に見られるファサード格子にもその要素は見てとれる.
古くは竹籠が籠目(カゴメ)と呼ばれる線材によって編まれていたし、和装における絹織物も生糸による線の構成である.冠婚葬祭に渡される御祝儀、香典などには水引が付けられる.

古来より日本におけるあらゆるものはこの線の要素を基調とした「結びつき」で成立していると言うことができるかもしれない.

今回の募集テーマである「日本のあかり」として、何ものにも拠らない、純粋な「あかりの線」が相応しいのではないかと考えた.
久保 貴史
建築設計事務所 no office 代表
作品名:electrical knit
作品コンセプト:
建築家は絶えず新しいモノを作らなければいけない呪縛に囚われている
然しその実、解決法は科学者や材料工学者、各種のエンジニアにそのほとんどを依存しているでは、建築家は何をすべきであろう?

この「あかり」は新しくない
どこにでも入手できる電球型蛍光灯と電気コードを手で編むことで、誰にでも作ることができる照明器具なのである
電気コードは編むことでシェードとなり、電力を供給しながら、また、光を拡散してくれるだろう

「日本のあかり」とは、「建築家のあかり」とは、目の前にあるモノに「愛着」や「愛情」といった見えない感情を加えることで完成する、「こころのあかり」ではないだろうか?
久保田 英之
久保田英之建築研究所 代表
作品名:Sliding Partition Light
作品コンセプト:
日本には引戸という世界に稀な建具文化がある。
いわゆる襖や障子などに見られる空間の仕切り方は日本人の持っているDNA文化と言ってよいだろう。
そこで、自由に可動でき、パーティションにもなりながら照明器具として成立するシステムの提案をします。

天井に電気配線で使われるダクトレールをスリット状に埋込み、床にもダクトレールと同位置にV型レールを埋め込んでおきます。
そこに床から天井までの建具(WALL)を制作し、内部にはシームレスランプやLEDの照明をセッティングしておきます。
スクリーン(表面仕上げ)には、和紙・木格子・アクリル板・摺りガラス・簾等を取り付け、その建具(WALL)をダクトレールにはめ込むと建具(WALL)自体に電気が通り、照明器具としての壁(WALL)が出来あがります。

ダクトレール内は、空間の使い方によって建具(WALL)を可変し、フレキシブルに対応できる空間一体型の癒しのあかりになると思っています。

山本 充彦
有限会社エー・アール・ネット
代表取締役
作品名:LIGHT TUBE ひかりの灯篭
〜光と影で現れる立体〜
作品コンセプト:
・照明によって入隅という縁を消して限られた空間に拡がりを与えられないだろうか・・・
・照明の光自体にろうそくの炎のような柔らかな形が与えられないだろうか・・・

そんな考えのもと試行錯誤を続け、今回の照明が出来上がりました。

LEDの直接光によって入隅の壁面の影は消され、空間に連続性が出ています。 そして光の濃淡と棚板の影が混じりあって、瓢箪のような光の灯篭がぼんやりと現れ、照明の光自体に立体的な形を与える事が出来たと思います。
影をつくる棚板や壁面の材質、それに照明の当て方を変えることで、様々な光の立体づくりが可能です。

秋田 憲二
HAK.Co.,Ltd 代表取締役
作品名:一期一会
作品コンセプト:
「一期一会」とは、何気ない一瞬一瞬を大切にするという意味を含んだ
茶道の筆頭の心得です。

今当たり前にあるものが、明日もあるとは限らない。

この作品は、そんな二度と戻らない今という時が特別だということを教えてくれるあかりです。

「一期一会」は、吹き抜けを演出する照明です。 天井に設置した滑車によって床から天井まで自由に高さを調節できます。
ワイヤーを引き、高さを調節することで、シェード内のLEDが連動して照明の色や光の強さがランダムに変化するようになっています。

一度動かすと、同じ高さに設定してもなかなか同じ色に出会うことがないのです。 それだけに、動かしている過程で新たな発見があるかもしれません。

松村 哲志
AMBIENCE ARCHITECTS
一級建築士事務所 代表

日本工学院八王子専門学校建築設計科
・建築デザイン研究科

作品名:ホノカナアカリ
作品コンセプト:
日本の住まいのあかりはもっと暗くてよいと思う
隅々まで明るすぎる事は本当に豊かな灯りなのだろうか?
月明かりに照らされた障子の様にボーと明るく全体として面的にひかる灯り
様々なその他の灯りの影響を許容しながら優しくも、暗さを楽しむ灯り
そんなホノカナアカリを目指す
この提案は屏風状の形態をしたアンビエント照明である
光源には有機ELを採用し、その弱点を利点とする発想の転換がある
ホノカナアカリは情報にあふれたすまいに余白を与えるようにデザインされている
今井 勝英 様
I.M.A. 代表
作品名:ヒカリノイタ
作品コンセプト:
”ヒカリノイタ”は有機ELを帯状にしたものをアクリルにより
自由なデザインでFIXした、ひかりのエレメントである。

屏風のように連結したり、水平に寝かしてディスプレイ用の什器として、 間仕切り壁面にはめ込んで光のレリーフに、また天井から吊り下げて
演出用の照明器具としてなど様々な可能性が想定される。

”ヒカリノイタ”はその向こう側にある景色、時間、ヒトと溶け合い
曖昧で不確かな存在となる。

それはあくまで空間の主役ではなく
一歩ひいた脇役としてのありかたを目的とした
プロダクトである