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■2012年 受賞作品・入選者一覧
最優秀賞
松村 哲志
AMBIENCE ARCHITECTS 1級建築士事務所 代表
作品名:フクラム+ハサマル
作品コンセプト:
障害物
路にはなぜ多くの障害物があるのだろうか?
街灯・ガードレール・違法駐輪の自転車・・・
街灯を使用しないで街を照らし、路を歩行者に開放する

スキマ
日本の街はスキマにあふれている
多くの場合それは使われずにいる
これはスキマをアカリにする提案である

フクラム
このアカリはフクラム照明である
柔らかな曲線を持つあかりは
様々な形状に合わせて膨らます事で
スキマにフィットする

ハサマル
フクラムことでスキマにハサマル
ハサマルとスキマにより大きさを変え
様々な表情を見せる
またスキマを埋めて防犯にもなる

ストライブ
アカリは路をストライブ状に照らす
それは路に一つの基準を与え
昼間とはちがった表情をみせる
優秀賞
松村永宣 / 藤本壮介建築設計事務所
共同提案者 / 鈴木美南子
作品名:あかりを運ぶまち
作品コンセプト:
主に液晶ディスプレイ等で利用され研究・開発の進む面発光照明であるEL(エレクトロルミネッセンス)と、現代では日常の利用において見かけるシーンが限定的となった風呂敷とを併せた「まち」に息づく照明の提案。
薄暮の頃、どこからともなく現れる柔らかな光が、人々と共に行き来する。
古くから利用され、様々な大きさや形状の物を包み運ぶ事の出来る一枚の布が、現代の技術と共にそのような人々の新たな生活風景をつくることが出来れば、と期待を込めました。
特別審査委員賞
寺岡豊博
作品名:Floating puddles
作品コンセプト:
これは夜の港町に浮かんだ光る水たまり(puddles)です。護岸に寄せるさざ波に光を投影しました。
その光の反射は常に揺らめき、映し出された様々な表情に人々は歩をゆるめる事でしょう。
水際の街に夜でも水の恩恵を記す、満月のごとくささやかな「あかり」を漂わせたいと考えました。
DAIKO賞
荻原 雅史
一級建築士事務所荻原雅史建築設計事務所 主宰
作品名:「あかり傘」
作品コンセプト:
「面発光」、「形状に制約がない」、「透明である」という有機ELの特性を活かしたあかり傘の提案です。
江戸時代に広く普及し、浮世絵でも様子をよく知ることができる傘は、現代において日傘、野天傘、舞傘、番傘、相合傘等、雨の日に限らず多様な目的でつかわれています。
あかり傘はまちの中におけるタスクアンビエント照明のように、歩行者の手元を照らします。
傘は繊細な骨や生地の柄が道路や建築にゆらゆらと映し出され、あたかもホタルのように街をやさしく彩ります。
林 泰介
林 泰介建築研究所
作品名:まちの照明
作品コンセプト:
僕が住む下町は「町の老朽化」が進んでいる。
子世代は郊外の一戸建てに住み、ボツボツと歯抜けになった長屋や商店街が目立つ。
電柱も街灯もあるが、家の明かりがともらない町はとても寂しい。
安価で外部使用可能な照明があれば町内会レベルでの設置も可能と考えた。
LEDであればランニングコストも安く済む。
あかりの防犯対策でもある。
そして形状はありそうでない+かわいいのが良い。
工業製品として作りにくい形が素材を考えると出来そうだなと思いついたが、シリコンゴムでアシンメトリー形状、ついでに防水も解決した。
民間レベルで出来る簡易で安価な「あかり」があれば災害時の政府の遅い対応を待たなくても良い。
清水 隆之
清水隆之建築設計事務所
作品名:水たまりのあかり
作品コンセプト:
雨上がりにできる水たまりの窪みに、蓄光して光る樹脂を流して固める。樹脂は、そのまちの一日の光を蓄光し、水たまりの形そのままに、夜間にあかりを放つ。
水たまりは樹脂で埋められ、歩行者が、誤って踏むこともなくなる。そして、まちの風景を映し、歩行者の足下をやさしく照らす。
倉本 剛
作品名:まどあかり
作品コンセプト:
「まどあかり」とは、夜の窓を明るくする照明器具と、それに照らされた窓の設えの総称である。
もし、家の窓がもう少し明るく、こちらに顔を向けてくれたなら、夜の住宅街は、もっと楽しくなるだろう。
住人の各々が、日が暮れると、自分の家の「まどあかり」を灯し彩る。ほんの少しの電力を、自分たちの街並みのために使ってあげる。そのような気持ちが夜の窓に表れれば、より魅力的な街になってゆくと思う。
そのぶん、「みちの照明」を少し控えめにすれば、トータルでの消費電力も変わらない。公共の電力だって私たちが払っているのだから、もう少し積極的に自分たちが「まちの照明」に関わってもよいだろう。