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2026.7
土井 さやか
Interview
- Sayaka Doi
- 住宅デザイン部 大阪オフィス
もしかして、私たち、
雨ごいの神様 なんじゃない?
何日も、何日も、びっくりするほどの晴天が続いていました。
「 絶好の撮影日和になりそう!」なんて、みんなでウキウキしていました。
そう、私たちが企画した、屋外照明器具の撮影日を迎えるまでは…。
当日、ピンポイントで、まさかの雨…。
「 なんで今日に限って……?」と、一瞬、天を仰ぎました。
その時、隣にいた花井( 私の上司 )がポツリと言いました。
「 もしかしてさぁ、ボクら、雨ごいの神様なんじゃない?」
なぜなら、照明に照らされた、雨に濡れる庭の表情が美しすぎたから。
むしろ神様が、「 この器具たちの真骨頂を見せてみろ!!」と、
最高の舞台セット( 雨 )を用意してくれたとしか思えませんでした。
さて、こんにちは!私、住宅デザイン部 の 土井さやか と申します。
今回は、私たち、住宅デザイン部が携わった、こだわりの屋外照明器具を、
神がかったエピソードと共にお届けします。

撮影の準備をする花井

今回ご紹介するのは、「 キツツキ 」「 カサタケ 」「 カケヒ 」という、
名前もちょっと変わった3つの新製品。
雨の夜にこそ真価を発揮する、私たちの自信作です!
![樹を魅せる KItutuKI [ 木筒木 / キツツキ ]](img/vol52/image03.webp)
まず、地面に挿したのは、アッパー配光のポール灯「 キツツキ 」。
普段は樹木を照らすための器具ですが、雨の日は一味違います。
下から上へとやさしく放たれる光。
そこに上から雨粒が飛び込んでくると、まるで天から恵みが
降ってきたかのように、キラキラと輝かせます。
こちらの小雨の時の写真のように、軒に美しい葉陰を浮かび上がらせるのも、
この器具の得意技です。
あえて可動部をなくしたシンプルな筒形状と、Φ36のコンパクトさは
昼も夜も器具そのものが主張することなく、庭になじみます。



![地を照らす KasaTaKe [ 傘茸 / カサタケ ]](img/vol52/image07.webp)
続いては、傘のような帽子をかぶったポール灯「 カサタケ 」。
雨傘を思わせる可愛らしいデザインの器具です。
雨の中でぽつんと足元を照らす姿がどこか健気にみえて
撮影中も、本当にこの子が愛おしくなりました。
庭の地面が雨をまとってしっとりと艶を帯びた苔や下草は、
カサタケの優しい光で、その瑞々しさが引き立ちます。
雨だからこそ見ることができた、美しい庭の表情です。

![面を引き立てる KaKeHi [ 筧 / カケヒ ]](img/vol52/image09.webp)
最後にご紹介するのは、日本庭園の「 筧( かけひ )」をイメージして作った
細長い間接照明器具の「 カケヒ 」です。
ちなみに筧とは、手水鉢( ちょうずばち )などに水を注ぐ竹の筒のこと。
雨が降る夜の庭の背景に、この「 カケヒ 」が灯ると、まるできれいな水がサラサラと、
壁を伝って流れ落ちているかのような印象です。
空間に心地いい奥行きが生まれ、見ているだけで心がすっと落ち着きます。
まさに、水を配る神様が、庭に美しい水流を引いてくれたかのような幻想的な演出です。


私はこれまでに、数多くの物件で「 屋外の間接照明 」を提案してきました。
こちらの実例写真では、ウッドデッキ(一部モルタル)の下部に、
直管型の間接照明器具を仕込み、屋外の壁を、アッパー配光で照らしています。
サッシの向こうに光の壁を作ることで、LDK空間と屋外のテラスが一体となり、
空間を広く見せる効果があるとともに、夜の過ごし方の提案の幅も広がります。


DWP-5355YW

- Y邸
- 建築設計:
- 積水ハウス株式会社 玉垣 俊
- 照明計画:
- 土井 さやか
夜の庭の景色をみせたい場合に、屋外の壁( 鉛直面 )を照らすことは
とても効果的だと考えています。
ただ、いざ計画となると、建物側での隠蔽スペースの確保や、防水対策など
〈 おさまりを考える大変さ 〉や〈 施工のハードルの高さ 〉に悩まされます。
設計者のみなさんが抱えるその悩みを解消し、少しでも手軽にこの美しい空間をつくってほしい。
そんな思いが、「 カケヒ 」を企画する原点となりました。
POINT
① 難しければ隠さなくてもいい!
美しいフォルム
② 連結コネクタは、
器具カバーに収納可能
③ 高い汎用性で、
屋外間接の可能性を広げる
「 雨 」というアクシデントから始まった、今回の写真撮影でしたが
「 キツツキ 」「 カサタケ 」「 カケヒ 」を灯した庭を見て感じました。
晴れの日の庭が美しいのは、お伝えするまでもありませんが、
本当にすごいのは、憂鬱になりがちな雨の景色を「 最高の景色 」に変えてくれた、
この照明器具たちの、引き立てる力( 表現力 )です。
実は、今回の撮影を終えたあと、ある場所へ行ってきました。
京都にある、雨ごいの神様の総本宮「 貴船神社 」です。
そこは、古くから人々が、真剣に雨を願った場所。
その境内に立ちながら、私たちが目指した「 庭と光のあり方 」を
改めて静かに考えていました。
神様がもたらす恵みの雨、それを美しく受け止める庭。
そして、その庭の表情をそっと浮かび上がらせる光……。
そんな神聖な空気の中、手を合わせて、しっかりお願いしてきました。
「 私たちが企画した照明器具たちが、たくさん売れますように!! 」( 笑 )
でも、私たちが今回作った新製品は「 雨ごいの道具 」なのかもしれません。
庭の照明計画次第で、雨の日が、ちょっとだけ待ち遠しくなります。
いつでも私たちを呼んでください。
雨を降らせに…?
いやいや、素敵な照明プランをつくるために、どこへでも駆け付けますね。


- 仄仄( ほのぼの )黒川モデル
- 建築設計:
- moar 原田収一郎 topia 曽田龍士
- 造園設計:
- 浦田庭園設計事務所 浦田知裕
- 撮影:
- 原田収一郎
詳細はこちら
※「 キツツキ 」「 カサタケ 」「 カケヒ 」の展示はございません。

![KaKeHi [ 筧 / カケヒ ]](img/vol52/image15.webp)
