お手入れの目安とお手入れ方法
器具やランプが汚れていては、暗く感じられたり、器具自体の寿命を短くすることがあります。
照明器具を汚れたままにしておくと、明るさが低下します。例えば、1年間手入れをしなければ明るさは約20%以上も低下します。ダイニング・キッチンなど汚れのつきやすい場所では約40%も低下します。
- 汚れの進み具合
- お手入れの目安
出典:社団法人照明学会 照明普及会より
お手入れ方法
- 金属、プラスチックの部分
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柔らかい布に中性洗剤を薄めた液をしみこませ、よく絞ってから拭く。洗剤が残らないようによく拭き取る。
よく絞らないと錆の原因になる。また、カバーやセードに殺虫剤をかけると変色の原因になる。
- メッキの部分
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柔らかい布で拭く。ひどい汚れのときは、よく絞った布で何度も拭き、最後に必ず乾拭きをする。
布は必ずよく絞って。ぬれたままだと、錆・変色の原因となる。
- ガラスの部分
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器具からていねいに取り外し、水で汚れを洗い流す。消しガラスは素手でさわると指紋がつく場合があるので、ゴム手袋を使うとよい。
化学ぞうきんを使うと油膜がつき、汚くなる。
- 木、竹、和紙の部分
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水が使えないため、柔らかいハケかブラシでホコリを払い、布で軽く拭く。
化学ぞうきんを使うと油膜がつき、汚くなる。
- ランプ
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器具から取り外し、洗剤を薄めた液をしみこませた布をよく絞り、ホコリや汚れを拭く。
ランプの口金を濡らさない。
- 注)お手入れの際は必ず電源を切ってください。
- 注)どんな素材でも、ガソリン、シンナー、磨き粉、たわし、サンドペーパー等を使用しないでください。
- 注)器具の小さな隙間や放熱穴にピンや針等を絶対に差し込まないでください。
- 注)勝手に器具を開けたり、改造しないでください。
照明器具を安全にご使用いただくために
1年に1回は「安全チェックシート」により、保守・点検してください。
安全チェックシートは、(一社)日本照明工業会ホームページよりダウンロード出来ます。
器具のお取り替え
照明器具は8〜10年を目安にお取り替えください。
照明器具を長年使っていると、器具のカバーや反射板などの劣化が進み、お手入れしても回復は望めなくなってきます。こうなってしまっては、いくら電力を消費しても明るさは得られず、エネルギーと電気代の無駄遣いにつながります。また、安定器や器具の絶縁材料も経年劣化しますので、照明器具は8〜10年を目安にお取り替えください。
■使用済み照明器具についてのご注意
- 【引き取りは専門業者へ】
- 照明器具をお取り替えになる際、処理については最寄りの取り扱い店、専門業者にご依頼ください。
- 【器具の処理は安全第一】
- ランプは割れやすく、たいへん危険です。ランプを処理するときには、ガラスが飛び散らないように紙や布で厳重に保護するなどの処理を必ず行ってください。
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