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2024.01
ショールーム勤務のデザイナー
吉川 史織
Interview
- Shiori Yoshikawa
- コア東京
『 天井に映る影が波紋のようで、癒されます!』
『 水面のゆらめきの様な影が、天井や壁に映ってかわいい♡』
近年【 とある照明器具の手軽な映え手法 】がSNSで注目されています。
実は、上記のコメントすべてが《 ペンダントライトの口コミ 》なんです。
“ 光の波紋 が演出できる ”
そのようなペンダントライトに注目が集まっています!
※ 光の波紋とは …
ガラスセードの模様や柄に、
光が反射・透過することで、
壁や天井や机上などなどに、
独特な光景が行き渡ること。
カタログを見ているだけでは『 どんな光を発するの? 』と、予測不可能な器具たちばかり。
そこで《 ショールーム勤務のデザイナー 》という立場を余すところなく活用いたしまして、
壁や天井などに “ 光の波紋を映し出す効果 ” が期待できそうな 6点の器具をピックアップ。
実際に【 光の検証 】を行ってみました。 ので、想像力をかきたてながら、ご覧ください!
キラメキのガラスグローブ
まずはこちらから。
気泡入りのガラスグローブのキラメキがステキな一品。
こちらの器具の波紋の効果は弱めなので、
影の文様を出したい時は、
壁にしっかりと寄せて設置しましょう。
DPN-41486 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
大きさはΦ220とΦ150の2種類あり、
多灯の組み合わせも超オススメ。
小さな泡と、
大きな泡とが混ざり合って、
繊細な光のグラデーションが、
空間にアクセントを加えます。
階段のコーナーに吊るすと、
壁と天井に波紋が広がって、
華やかに魅せることもできます。
ダウンライト配灯の光では、
決して作ることのできない、
幻想的な空間となりました。
お次はこちら。
アンティーク調のデザインで、
光源はシャンデリア球のクリアタイプ。
ガラス表面に縦スリットが入ってます。
「 点灯させてみてびっくり!」
壁に “ 肋骨 ” を意味する英語の、
リブ( rib )模様が映し出され、
予想を遥かに超える美しさがありました。
天井にも同心円の波紋が広がり綺麗です。
DPN-41414 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
部屋の中心に吊るすと、
壁の光は和らかくなり、
優しい印象となります。
3つ目です。
器具の表面は深い凹凸があり、ゴツゴツしている印象。
光源はミニクリプトン球のクリアタイプ。
壁とテーブルにドット模様が映し出され、
ユニークな表情が見られました。
波紋のインパクトが強いため大空間に吊るよりも、
お手洗いのような小空間で、
オリジナリティを感じさせるのに最適です。
DPN-41507 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
同じ石目風ガラスグローブの器具で、反射板セード付きのタイプもあります。
光の波紋は下部にのみ広がり、先ほどの器具とはまた違った印象になります。
DPN-40269 Y
4つ目はこちら。
壁へ映り込む光が、はっきりとあらわれます。
「 花火のような!ミラーボールのような!」
ドット模様が空間全体に広がって、
とっても印象的な空間に早変わり。
使い方しだいで面白い演出が可能。
アミューズメント性の高いアイテムでした。
LZP-91137 YT
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
ただし、テーブル上に吊る場合は要注意!
くつろぐときには良いのですが、
作業をするときには間違いなく、
あぁ~ 手元の影が気になってしまいます。
5つ目は、色のあるガラスセードの器具です。
消灯時はしっかりとした緑色ですが、
点灯してみると淡い色味へと変転し、
表面の凹凸と相まって、
水の波紋を感じさせる色の模様が映し出されます。
また、セードの上下で波紋の表情が変化するので、
きらめく水面のような柔らかい印象を受けました。
DPN-40478 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
白を基調としたインテリアに合わせると、とても映えるペンダントです。
虹色ガラスグローブ
6つ目は『 ラスター加工 』 を施したガラスグローブの器具。
3種類の色味があります。
可愛らしい見た目がとても好評で、
東京ショールームの展示品では一番の人気商品!
凹凸によりラスターの虹色の輝きが目立ちます。
まるでシャボン玉のような、小ぶりの器具です。
DPN-41771 Y
DPN-41775 Y
DPN-41773 Y
コア東京 受付前
『 ラスター加工 』 とは、
ガラスに薄い金属膜をコーティングして、
焼きつける技法です。
この加工により反射光が虹色にキラメキます。
職人が一品一品仕上げ加工を施しているため、
ガラスの凹みや光沢が、
それぞれ異なる個性を持つデザインとなり、
唯一無二の存在になります。
そのまま吊るしてもおしゃれですが、
壁に寄せるとどのように映り込むのでしょうか?
初めに『 虹色ラスター塗装色 』で検証します。
透明ガラスのため、壁に近づけると、
虹色模様が際立った演出となります。
DPN-41771 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
天井にも虹色が鮮やかに美しく映しだされます。
また、多灯吊りにすると互いの光をガラスが反射し合い、輝きが増します。
続いては『 アンバーラスター塗装色 』
虹色の映り込みは、あまりないのですが、
アンバー色の影響により、暖色系の光が、
ライン状に現れ、暖かい印象になります。
DPN-41775 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
最後に『 スモークラスター塗装色 』
虹色ラスター塗装色( 透明 )と比較すると、
壁に 7色の反射光がよりバランス良く映し出されます。
スモークがかっているので落ち着いた印象となります。
机上や空間の照度は、
虹色ラスター塗装色( 透明 )の方が明るく感じます。
DPN-41773 Y
壁からの距離 450 mm
全長 600 mm
壁からの距離 1800 mm
全長 600 mm
いかがでしたか?
ペンダント1つで “ 映え空間 ” ができるなんて、
とってもお手軽ではないでしょうか?
ただ吊るす。
それだけでも勿論ステキなのですが、
普段とは違う着眼点でペンダントを点灯すると、
見えてなかった発見があり、とても楽しいです。
ほどよく暗いところにこそ成り立つ手法ですが、
照明の面白さを別の角度から感じさせてくれる、
魅力的な方法です。
ぜひ、手軽に、
“ 映え空間 ” を取り入れてみてはいかがしょうか?