DAIKO WORKS
納入事例
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飯田グループ × 大阪公立大学共同出展館
「サステナブル・メビウス」を外観テーマとした「伝統と進化の融合」を試みたパビリオン。
メビウスをモチーフとした特徴的な三次元躯体と、1200年の伝統を誇る西陣織を建築の被覆とした試みに対し、どのようなライティングで美しく印象的な夜景を作れるかを模索した。
外部照明について
「形」:建築の三次元形状を日中よりも立体的に魅せるために、照明効果はなるべく均質になる環境を作ることで建築形状が際立つと考えた。
「色」:西陣織の「赤」を印象づけるため、少しだけ赤色光を加えた白色光を基本色として日中よりも彩度の高い表現を目指した。
「柄」:「赤」の演出とは対照的な「青」の光も使用したライティングを行った。暖色系の色彩がなくなり、白い柄だけが浮かび上がることで色の表現とは別に吉祥文様の「柄」にフォーカスする演出を行った。
「動」:パビリオンの周りを周回する光、スパン毎に面でうつろう光など、建築形状を最大限に生かすライティングに動きを加えることでメビウスの動的な表現を試みた。
内部展示照明について
会場の中央に設けられるメイン展示の巨大ジオラマに対し、太陽光を模したライティングをどのように行うかが重要であった。
天井高さ7mの位置から十分な照度(750lx~1500lx)を確保すること、他の展示に影響しないようにジオラマから光が広がり過ぎない事を意識しながら計画を行った。
照明の必要出力と昼夜の演出を行うために、舞台照明などで使用するETC社のSourceFourを選定し、実験・検証や3Dシミュレーションを行って進めた。レンズのピントをぽかすことで光を滲ませつつトリミングカッターで光を切り取り、グレアの少ない展示環境を作った。
その他の展示照明については、壁面展示はユニバーサルダウンとウォールウォッシャー、置き型展示にはRecolのスポットライトを使用しSENMUにて制御を行った。
展示: 3500K ジオラマ:4000K
- 事業主
- 飯田グループホールディングス株式会社
- 建築設計
- 高松伸建築設計事務所
- 施工
- 清水建設株式会社・ZYCC 株式会社・株式会社丹青社
- 照明計画
- TACT大阪 安東克幸
- 撮影
- 稲住写真工房