魔法の文学館（江戸川区角野栄子児童文学館）

なぎさ公園の丘に建つ、角野栄子さんの作品と功績を多くの方々に知っていただくとともに、未来を担う子供たちが児童文学に親しみ、豊かな想像力を育む場となることを目指した児童文学館。展示スペースは、全体的にフラットに照らすのではなく、各所に光がたまる場所を作り、自分の気に入った光だまりの下で本を読めるよう照明を計画した。家の窓を思わせる本棚の照明は、家の窓から漏れる明かりを連想させる柔らかい間接照明で照射。
外観は建築の開口部や疑似的な窓に対して間接照明を設置し、家の窓から漏れる光の柔らかさを表現している。丘の上に立つ白い建築と黄昏時の青い空。そして建築の窓から漏れるイチゴ色を乗せた光が混ざり合い、温かく美しい風景を作り出している。

施主

東京都江戸川区

建築設計

隈研吾建築都市設計事務所

建築施工

スターツCAM株式会社

展示施工

株式会社乃村エ藝社

撮影

株式会社川澄・小林研二写真事務所
神宮巨樹写真事務所

照明計画

TACT東京 姫野真佳