奈良商工会議所新会館

奈良県奈良市西大寺南町8番33号

SCROLL

奈良商工会議所新会館の建築コンセプトは「地縁力を高め歴史を継承し未来を拓く」
「歴史に裏づけられた商工人の地縁力によって、継承してきた産業を守り、
地域を支える人材育成の拠点になる」という想いが込められている。

外部はZEROのグレアレスダウン、下方配光のローポールによって眩しさを抑え、
落ち着いた雰囲気の建築が引き立つような照明計画とした。

開放感のある吹抜ホールには、異なる三種の特注ペンダントを配置。
化粧カバーには、レーザー加工による「麻の葉・重ね竜胆・三つ組手」の繊細な組子模様をあしらった。
二階からの視線も考慮して、器具上部の天板にはビス等が見えないよう工夫し、
埋込フランジのシンプルな納まりにも注意をはらっている。

最上階のホワイエは、アールの天井面段差に間接照明を配置。
「未来を拓く建築」に寄り添い、外へ向かってのびやかに広がるあかりで空間を構成した。

施主: 奈良商工会議所
設計: 株式会社類設計室
施工: 奥村・山上特定建設工事共同企業体
照明計画: TACT大阪　川中祐介
特注設計: 特注製作部　森浩隆
営業担当: 関西支店　稲塚暢哉　前谷佑奈
撮影: 稲住写真工房