日本女子大学 新図書館棟

東京都文京区目白台2-8-1

建築は従来のような積層ではなく、スロープや吹き抜けによって上下階を繋ぐ構成。一体的な体験の中で本を探したり、交流が生まれたりする図書館となっている。スロープは、敷地が持っていた勾配から連続し、フロアの周りを回遊していくように設けられ、その動線の途中にテラスや個室があることで、場所ごとに性格が変わっていくようなものとなっている。照明は光源を床や家具に設置したり、吊り下げて設置したりすることで天井面から切り離し、そのうえで吊元のディテールをシンプルにすることで広い天井面を極力フラットに残している。書架や家具からアッパーライトで照らされた天井面が発光体となって空間を包み、外観に対しても柔らかい光を放つ建築となった。

施主:
学校法人日本女子大学
設計:
妹島和世建築設計事務所・清水建設設計共同企業体
施工:
清水建設株式会社
撮影:
株式会社ナカサアンドパートナーズ

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