Pro's way

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2019.12.6

須賀川市民交流センター tette

こんにちは。
東京TACTデザイン課の有馬です。

今回のレポートは
須賀川市民交流センター tette をご紹介します!

須賀川市民交流センターは、東日本大震災の復興事業としてつくられた複合施設です。
甚大な被害を受けた街の中心地に図書館などの生涯学習や子育て支援、ミュージアムといった複数の機能をもつ活動の場をつくることで、失われた街の賑わいと市民再生の交流を目指して計画された建物です。

須賀川市民交流センターの愛称は「 tette 」です。

外構の照明はすべて〝ZERO〟を使用しています。
設置する外壁材の素材に合わせて塗装色を変える事で、外観やランドスケープの昼間の景観にも配慮しています。
ZEROの商品は、指定色塗装を定価と同じ 〝同一価格〟でご提供しています。

各階のテラスには、既製品のポールを特注で H1800 の高さに制作しました。

では、ここからは館内をご紹介します。

こちらは、1Fのエントランスです。
解放感のある吹き抜けは、床スラブをずらしながら積層することで街に賑わいをもたらすテラスを作っています。
天井に配置したダウンライトは、大きさを揃える事で各階をまたいでも1列に見えるように空間の繋がりを意識し、すっきりとした天井面を作っています。
エントランスと図書エリアの色温度は、3500Kで統一しました。

スロープを上り2Fへ移動すると、見上げた天井はうっすらと光をはなっています。
天井は透過性のある パンチングメタル になっており、天井裏の躯体や配管を照明で浮かび上がらせ
建築の裏側も楽しめるようになっています。

こちらは、3Fと4Fの図書コーナー です。
φ240とφ180のデスクスタンドを制作しました。利用者にあわせて、手元スイッチでON/OFFができるようになっています。

セードは透過性のある布製の2重セードになっています。
一見シンプルなデザインですが、内側のセードの見え方やアームの細さにこだわって制作したスタンドです。

こちらは、2階の子供図書館と子育て支援センター です。
色温度を電球色でまとめ、やわらかい雰囲気の丸形のモチーフペンダントで空間を演出しています。

吹き抜けのガラスペンダントは、万が一地震がおきてもセードがぶつかり合わない配置の対策を行いました。

こちらは、2階のキッズパーク です。
照明は子供の目線に考慮しスポットライトの設置高さを検討しました。

まだまだ伝えきれない魅力がたくさん詰まった須川市民交流センターですが
2019年の GOOD DESIGN AWARD グッドデザイン金賞 を受賞されました!
とても見ごたえのある素敵な建物です。是非足を運んで頂ければと思います。

円谷プロダクションの町
須賀川に着くと、ウルトラマンとたくさんの怪獣がお出迎えをしてくれます。
私のお気に入りはピグモンです。是非見つけてみて下さい!