Pro's way

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2016.07.01

大分駅

こんにちは、福岡生まれ福岡育ち、自然と芋焼酎が大好きで、マイペースな有馬です。
現在は、東京TACT デザイン課に所属しています。
東京に異動してからは主にアミューズメントを担当し、ようやくギラギラとした現場の光に慣れてきた今日この頃です。

さて、本日は自然が大好きな私が担当させていただいた景観照明の現場をご紹介したいと思います!

2015 年3 月にオープンしました大分駅です。
大分駅と交差する大分都心南北軸を一体的に整備するプロジェクトがあり、照明部分のお手伝いをさせて頂きました。
トータルデザインコンセプトは「小さな森から大きな森へ」
子供達やお年寄りにも優しく、楽しく散策できる潤いのある都心の森です。
南口のシンボルロードは芝生が広がり、自然を思い切り感じられる広場になっています。

今日はその裏側、北口の駅前広場バスターミナルをご紹介したいと思います。

写真は北口の全景です。
上から見ると楕円形のリング状にシェルターが配置されています。

シェルターを近くで見ると、断面はどこか小鳥のようなかわいい形状をしています。
屋根の素材には、地場の素材大分杉を使用し、地域色を生かしたものになっています。

照明は3次元曲面の屋根に合わせてALL特注で製作した意匠照明です。

では、ここから現場に納まるまでの過程を少しご紹介します。

まず、最初の写真は工場で試作を製作し、実験を行った時のものです。
実際のシェルター屋根を一部製作し、特注のプレート照明を設置しています。

実験では、光源の位置、明るさ、色温度、施工方法を1つ1つチェックしていきます。 
この様な実験を繰り返して検証し、器具を製作していきます。
私達TACTは、その過程をお客様や協力メーカーさんと意見を出し合いながら、理想の光を再現できるように取り組んでいます。

次の写真は取付けが完了した現場です。
昼と夜で表情が変わり、違った雰囲気を感じる事ができます。
特に日が沈むと、プレート照明とリング照明の2種類の特注照明により、暖かくやわらかな光のグラデーションで大分杉が浮かび上がる様子は、幻想的でとても美しいです。

(昼)プレート照明

(夜)プレート照明

(昼)プレート照明

(夜)リング照明

駅を利用する方々が「ほっとした」気持ちになって頂けたら、そんな思いを込めて設計のお手伝いをさせて頂きました。

まだまだ紹介しきれないほど魅力いっぱいの大分駅ですが
お近くへお越しの際は昼と夜で異なる風景も是非楽しんで頂ければと思います!

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

南口のベンチ照明もオススメです。

物件詳細情報はこちらをご覧ください。