■ 審査員:講評
原田 麻魚(建築家 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)
今回のテーマは「心の微細な動き=ときめき」を起こすきっかけとしてのあかりを求めていました。そのテーマに応えるようにデザインそのものや性能を超えて「あかり」や「ときめき」の背景にまで踏み込むような物語性のある作品が最終5案に残ったように思います。
このように背景ごとデザインすること、例えば暗い街や一人暮らしの部屋、雨の夜や災害時の不安な気持ちといった背景を設定することで、あかりの機能や性能のバリエーションはふくらんで、幅の広い提案が生まれたのではないか。 暗転させた会場にモックアップのあかりが灯った時の安堵感や喜び。そういった私たちの心を動かす(ときめかす)、あかりの新しい可能性を感じた審査でした。 応募者の皆様、素敵な提案をありがとうございました。 |