赤松 佳珠子（建築家 / 法政大学デザイン工学部建築学科／CAt）

みなさんの『ときめくあかり』は、私たちをどのくらい『ときめかせてくれる』でしょうか。世の中全体が少しお疲れモードだと感じる今日この頃、その『ときめき』に出会えるこの日を心待ちにしていました。最終審査に残った5案はいずれも人の気持ちに寄り添うことで生まれる『ときめき』を考えてくれたものでした。一人一人の丁寧なプレゼンテーションから、より、そのアイデアの魅力が伝わり、議論を深めていく中であかりの力がいかに人々に『ときめき』を与えてくれるのかを改めて感じることができました。
最優秀賞は防災グッズにもある、少しの水があれば光る電池のしくみから発想されました。震災などで停電し不安で押しつぶされそうになる中『Hotarubi』が灯ることによって『ときめき』と『安心感』が広がるような秀逸な作品でした。
葉っぱの上に乗っかった蛍の小さなかわいいあかりがぽっと点いたとき、会場全体が『ときめいた』あの瞬間、きっとみなさんも忘れないことでしょう。