■ 審査員:講評
東海林 弘靖(LIGHTDESIGN INC.)
40年近くの年月に照明業界にいて感じることは、時代において照明に期待されることが、変わってきていることです。
1980年代は時代を切り開く斬新なもの人を驚かせる照明が良しとされていました。
90年代は世紀末に向かっていたのか省エネが美学となり、00年代は新しい技術、特にLEDカラーライティングが華を開きました。
10年代は東日本大震災の大きな影響を受けて全ての照明光源がLED化しエコロジーがキーワードでした。
20年代は、コロナ禍に始まり人の時間を育む照明に期待が集まっているように感じます。
そんな背景を感じながらの審査会に臨んで、多くの作品がとりわけ優秀賞の作品には今の時代を的確に映していると感じました。
最優秀は言うまでもなく、私たちのひとときに光を添えてくれました。