■ 審査員:講評
勝矢 武之(日建設計)
LEDの技術が発展し、より自由に光をデザインできるようになり、どのように空間を照明器具で照らすかではなく、光そのものについて直接考える時代になったと感じています。
「贈るあかり」というテーマは、まさに光そのものの「存在」について問いかけており、数多くの刺激的な力作が寄せられました。 応募者の皆様、本当にありがとうございました。 結果として二次審査には、照明器具というよりも、光の存在そのものをデザインした作品が多く選ばれています。 特に最優秀賞に選ばれた「Hitotoki Light」は、包みを開いた瞬間に光が漏れ出し、場が変わり、気持ちが変わっていくという、あかりにしかできない時空間の詩的な提案でした。公開プレゼンテーションでは、まさに「あかりを贈る」という体験を我々にプレゼントしてくれ、光の可能性を実感させてくれました。 この度は、審査員として大変貴重で刺激的な機会をいただきました。関係者の皆様にも御礼申し上げます。 |