アストリッド・クライン（クライン ダイサム アーキテクツ）

今回の応募作品には、光を贈ることにまつわる様々な優しさが溢れていました。
喜びや愛情、感謝など、伝えたい感情の連続で、受け手もお返しに人生を明るくしてくれる、選考過程だけでも、背後にさまざまな感情が想像できて楽しいものばかりでした！

「TOMOSIBI」の美しい細工に触れる時、「Time to Light」の誰かの想いに気づく時、「分（わ）かち合（あ）うあかり」が想いを分け合う時など、受賞作品は、私たちの中を明るくしてくれる素敵な提案でした。

花は贈り物に最適で、私は「あかりのブーケ」の下を彷徨いたいと心から願う自分がいました。
「贈り合うあかり」は受け取って活けることで、花の持つ意味を見事に翻訳しています。
「ひとすじの光/いちりんの花」に優秀賞が贈られたのも偶然ではないでしょう。

最優秀賞の「Hitotoki Light」は、テーマを体現しているだけでなく、その演出も完璧でした。
飴を手にしたとき包みの中身を考えるでしょう。開くと飴玉が光り、驚きに笑顔が溢れるだけでなく、包み書かれた小さなメッセージにも光を当ててくれるのです。