Pro's way

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2017.01.06

リーガロイヤルホテル京都

今回のレポートは、この秋にリニューアルオープンしたリーガロイヤルホテル京都2つのレストランをご紹介します!
照明計画を担当したのは東京TACTデザイン課の姫野です。

「オールデイダイニング カザ」
公式HPはこちら

ファサード

ファサード

1Fカザはファサードにあしらわれた特徴的な真鍮色ルーバーを照らし、ホテル空間とレストラン内部を柔らかく区切りました。
入口まで繋がる光が、お客様を自然に誘導します。

ビュッフェコーナー

客席

レストラン内部では、間接照明や天井スリット内ダウンライトにより、効果的に空間を照らす配置を検証し、天井面の器具を極限まで排除しています。
またシーンコントロールにより朝から夜にかけて段階的に明るさを変化させ、営業時間帯に合わせた快適な光に設定しています。

スタンド

ペンダント

スタンド

ブラケット

スタンド、ペンダント、ブラケットはすべて特注器具を製作しました。
インテリアデザイナーのイメージする意匠を実現する為、細部のディテールや、塗装の仕上げの検討に力を入れ、クオリティの高い仕上がりとなりました。

「フレンチダイニング トップ オブ キョウト」
公式HPはこちら

トップオブキョウトは京都で唯一の回転展望レストランです。床面が回転し14階から京都の街並みを360°楽しめる仕掛けとなっています。

客席

客席

通常、ラウンジなどの照明計画をする際は集光した光で客席を照らして雰囲気を創ります。ところがこちらは床面が回転する為、テーブルがダウンライト直下から外れた時に料理が暗くなってしまいます。この問題を解決する為、天井リングに設置したダウンライトの光をレンズで楕円系に伸ばし、楕円形の光を繋いでいく事で客席にテーブルと同幅の光の帯を創りました。結果、光をテーブル面のみに集中させつつ、床が回転しても料理に明暗の付かない空間を実現することができました。

壁面アート

個室

窓と対面するアール壁面は唐紙アートで彩られています。リングに設置した間接照明は、上段から下段まで独立して調光制御可能となっており、アートを主役に夜景の邪魔にならないよう一段ごと明暗を調整しています。

今回はどちらのレストランも、高級感の中にそこはかとなく京都の風情を感じさせる優れたインテリアデザインとなっております。
照明の力でそのインテリアデザインの魅力を一層引き立たせることができていれば幸いです。

物件詳細情報はこちらをご覧ください。