Pro's way

住宅照明のヒミツ

10

2018.02

プランに役立つ情報紙「あかりのヒミツ」発刊

土井 さやか

Interview

照明の本当の力を知ってほしくて、新しいノウハウ紹介ツールを発行することにしました。
Sayaka Doi
大阪TACT 高木チーム

「あかりのヒミツ」というツールを発行されたそうですね?

はい。住宅照明のノウハウをわかりやすくご紹介する新しいツール「あかりのヒミツ」というA4サイズの情報紙です。12月中旬に第1号、2月中旬に第2号を発行しました。このツールは、インテリアコーディネーターさんや設計士さんといった照明計画を考える立場の皆さんに向けて作成したもので、住宅の照明計画を成功させるための情報を簡潔にまとめています。

失敗のない、より良い照明プランをするためには、ノウハウや経験の共有がとても大事です。DAIKO住宅チームは、タカキヒデトシはじめ、間接照明の女王 家元あきや吹抜けキャンディーズのメンバーなどが、全国でコーディネーターさん設計士さん向けのセミナーを実施したり、毎年発刊しているカタログでもできるだけ多くのノウハウを紹介するようにしていますが、それでも、情報を必要としている皆さんに十分な情報を提供できているかといえば、まだまだ足りていないと思っていました。そこで、このような「パッと見るだけでわかりやすく」「カンタンに知識を得ていただける」ツールを作成することにしたのです。

私たち住宅チームが蓄積したたくさんのノウハウの中から、毎回1つ題材をピックアップして、A4サイズ1枚にまとめます。このA4サイズ1枚というのが実はポイントで、各テーマでお伝えしたいことをまとめていると、ついついページ数がたくさんになってしまうんですね。けれどこのツールは、パッと見て理解していただくのが第一の目的なので、あえて情報量は少なくし、写真や図を用いて簡潔に説明するようにしています。器具の説明だけでは空間と結びつきにくいため、“実際の空間に落とし込むとこんな雰囲気になる”とか、“壁に光をあてるとこんな表情になる”など、使用イメージがわくような内容になるよう努めています。

記念する第1回のテーマに、
「グレアレスダウンライト」を取り上げたのは
どうしてですか?

昨年の展示会へ来られたインテリアコーディネーターさんが、「グレアレスダウンライトを上手に使えるようになりたい」とおっしゃっていたのを思い出したんです。
グレアレスダウンライトは、その特徴をしっかり認識していないと大失敗してしまうことがあります。だからといって使わないのはもったいない。メリットデメリットを知ってうまく使っていただきたいので、全国のコーディネーターさんにぜひご紹介したいと思いました。

グレアレスダウンライトとは?

まぶしさを抑えるグレアレス設計

「あかりのヒミツ」に掲載した内容を少しだけご紹介しますね。

下の写真、左が一般的なベースダウンライト、右がグレアレスダウンライトを使用した事例です。雰囲気がまったく違うことがわかると思います。一般的なダウンライトは明るくカジュアルな印象、グレアレスダウンライトは高級感漂う落ち着いた空間に仕上がっています。

次に、壁材を照らした例です。一目瞭然ですよね。左の一般的なベースダウンライトで照らした壁はやさしい雰囲気ですが、右のグレアレスダウンライトで照らした方は、素材の立体感がしっかり出たシャープでおしゃれな雰囲気です。

このように、グレアレスダウンライトを使うと高級感のある空間をつくったり、インテリアを際立たせるといったメリットがあります。でも使う場面を間違えてしまうと、ただ暗いだけになってしまい、クレームに繋がってしまうことも・・・。
「あかりのヒミツ」第1号では、プランする上で知っておいていただきたいグレアレスダウンライトの特長をまとめました。こういうちょっとした知識が、照明計画の引き出しになるのだと思います。ノウハウの引き出しをいっぱいつくって、ココゾ!という物件で活用していただけたらうれしいです。

最後に、私がプランした実邸をご紹介します。
グレアレスダウンライトを使用した土井さやかの納入事例は、こちらからご覧ください。

2つの庭に挟まれたLDKの天井のセンターに、黒コーンのグレアレスダウンライトを配灯しました。「ガラスへの映り込みを軽減させる」という特徴を利用し、夜の景色が眺められる開放的な空間に仕上がりました。

グレアレスダウンライトは、ガラスへの光の映り込みを最小限にする。

通常のダウンライト
グレアレスダウンライト

土井さんがプランするときのモットーを教えてください。

照明というのは、建築やインテリアの主役ではないので、邪魔をすることなく、より良く引き立てられるように考えています。そのために設計士さんやインテリアコーディネーターさんとしっかりお話しすることが大切ですね。直接お会いできない時は、図面を読み込んで、読み込んで読み込んで(笑)、意図をくみ取ってプランするようにしています。そして、どう実現するかは、日ごろの引き出しの整理にかかっていると思います。断片的な知識がたくさんあっても、なかなか使い物にはならない。そういう意味では、「あかりのヒミツ」は、知識を整理して実際に使えるようにするために、私自身にとっての勉強の場でもありますね。コーディネーターの皆さんにも、知らないノウハウとの出会いになったり、知っている知識の復習になったりと、きっとお役に立つツールだと思います。2月中旬に第2号もできあがりました。ぜひ手にとってご覧いただければと思います。まだお手元に届いていないようでしたらDAIKOの担当営業へ、担当者がいない場合は、お近くの営業所にご連絡ください。

これからも、皆さんのお役に立つ情報を「あかりのヒミツ」で取り上げていきたいと思います。日ごろから「難しそう」と思ってプランに取り入れるのを躊躇されていることや、イマイチうまくいかないことなどがあれば、ぜひ私にご相談ください。皆さんと一緒に、美しい住空間をつくっていきたいと思います。